留守の間に愛犬や愛猫が何をしているか不安になったことはありませんか?もしかしたら、ソファがボロボロになっているかも、ベッドにおしっこしているかも、あるいはケガをしているかも・・。
この記事では、ペットが初めてのお留守番するときに気を付けたい、ペットをお留守番上手にさせるための5つのポイントを紹介します。

ペット お留守番

まず、独りでいるのが平気な犬種や猫種と、そうでない犬種や猫種があります。

ラブラドルレトリバーや、ジャーマンシェパード、オーストラリアンシェパードは、寂しがり屋で分離不安症になりやすい犬種です。フレンチブルドッグ、チワワ、バセットハウンドは、その逆に、独りでいるのが比較的平気な犬種です。これから犬を飼うかたは、自分のライフスタイルに合わせた犬種を選びましょう。

分離不安症になりにくい犬種でも、5か月以下の幼い子犬は、寂しがり屋なので長時間独りにしないでください。子犬は成犬と比べて、分離不安症のなりやすいので気を付けましょう。

独りでお留守番ができるのは、一般的に18カ月からです。それでも、1日4時間以上独りで留守番させるのは控えたほうが良いでしょう。子犬をお留守番させるときは、犬用のトイレを用意してください。トイレの使い方は子犬の時期に覚えさせるのが大切です。

分離不安症になりにくい犬種の成犬でも、運動不足が続くとストレスがたまります。もし、毎日残業で愛犬の留守番時間が長い場合や、出張で家を留守にする場合は、ドッグウォーカーやペットホテルを利用したり、友人や家族に犬の世話を頼みましょう。

愛犬や愛猫の視線で見る

よく「歩きたばこは子供の目の高さ」と言いますよね。目線の高さがちがう大人には気づけないものです。犬や猫も同じです。手足を床につけて、犬や猫の高さの視線で家中を見回し、危険がないか確認してみましょう。

猫にとっては、カーテン、ブラインド、食器棚、調味料の棚、軽くて傾きやすい棚、テーブルクロスなどに危険が潜んでいます。
犬の場合、ソファやテーブルの上にある引っ張りやすいものに気を付けてください。

ペットの乱暴な行動は、後片付けが面倒なだけでなく、ペット自身が傷つく恐れもあります。例えば、何かを飲み込んで窒息したり、高いところから飛び降りて骨折したり、危険はそこら中に潜んでいます。幼犬や小型犬が10㎝の高さからでも骨折することがあります。

乱暴なのは元気が有り余っているからです。危険な行動をとる前に、エネルギーを発散させましょう。愛犬におもちゃを与える場合は、冷凍の野菜、丈夫なおもちゃなど、犬が壊そうとしてもなかなか壊れないものがいいでしょう。猫にとっては、すべての家具が爪とぎのおもちゃです。そこで、大切な家具よりも、ネコにとって便利な場所・角度に爪とぎのおもちゃを置きましょう。

猫 お留守番

愛犬や愛猫をリラックスさせる

もし、愛犬や愛猫を室内で「野放し」にできないなら、クレート(ケージ)に入れてしまうのも有効です。しかし、小さすぎるとストレスになるので、十分なサイズのケージを用意しましょう。また、何時間も閉じ込めるとストレスになります。ケージは、愛犬や愛猫による家具へのダメージをふせぐだけでなく、「規律」と「自分の居場所という安心感」を与えられます。

スワドリングも効果的です。スワドリング(swaddling:おくるみ)とはアメリカの家庭で古くから浸透している赤ちゃんの寝かしつけ方です。赤ちゃんの体を大きな布でしっかりと包む込むことで、手足の自由は少しだけ制限されます。これが母親の胎内にいた時の感覚と似ているのでリラックスできます。これは子犬にも効果的です。

犬用のホワイトノイズもおすすめです。ホワイトノイズは、集中力を高めたり、リラックスの効果がある特殊な雑音です。Youtubeで検索すると犬用のホワイトノイズが見つかります。あるいは、テレビやラジオをつけっぱなしにするのも効果的です。

子猫も似たような方法でリラックスします。例えば、電気ブラケットで母親の体温を人工的に与えたり、メトロノームで母親の心音を与えるのが効果的です。

愛犬や愛猫の様子を確認する

ペットは電話を使えないので、怪我をしても救急車を呼べないし、寂しくなっても電話をかけることもできます。しかし、ペットカメラを使えば、留守中でもペットの様子を見たり、ペットに声をかけることもできます。

ペットカメラは、ペットの退屈と分離不安症にハイテクソリューションです。飼い主にとっては骨のおもちゃよりもちょっと敷居が高く感じるかもしれませんが、愛犬や愛猫にとっては最高のおもちゃです。

Petcubeのカメラは、離れたところにいてもレーザーポインターで愛犬や愛猫と遊ぶこともできます。暗視機能もついているので、 夜間もペットの様子を見れます。猫は夜行性なのでとくに便利ですね。

ペットモニターは便利ですが、あくまでも人間の代わりです。そして、完全な代わりにはなりません。とはいえ、インターネットのおかげで、ペットシッターやドッグウォーカー、ペット友達を探すのは簡単になったので、どうしても長時間留守をするときも、昔よりずっとかんたんに犬や猫の世話をしてくれるが見つかります。

愛犬や愛猫に娯楽を与える

ペットは性格が悪くて問題行動を起こすわけではありません。退屈なのです。

ペットがお留守番をするときは、かならずおもちゃをあげましょう。おすすめの犬用おもちゃは、頭と体を使ってパズルを解いたらおやつが食べられるおもちゃです。知育おもちゃみたいなものですね。

ペットショップでも買えますが自作もできます。ペットボトルにおやつをいれるだけでも犬にとっては楽しいおもちゃです。他にもインターネットで「犬 おもちゃ 自作」で検索すると、たくさんのアイディアが見つかります。家中におやつを隠して、宝探しさせるのも効果的です。

犬 お留守番

愛犬や愛猫に自由を満喫させる

庭がある家庭なら、犬用のドアを設置するといいでしょう。たくさんペットを飼っていて、外に出ていいペットと、そうでないペットがいる場合は、鍵付きの首輪をつけましょう。首輪が電子錠になっていて、ペットが近づくとペット用のドアが開く仕組みです。

猫の場合、アメリカでは、Catio(キャティオ)というのが流行っています。これは、パティオ(patio)と呼ばれる、アメリカで一般的な中庭をもじったことばで、猫用の半屋外スペースです。

犬や猫などの愛玩動物も、もともとは集団で獲物を狩っていた生き物です。落ち着いているように見えても、本当は運動不足と退屈でストレスが溜まっているかもしれません。たまには野生の刺激をペットに与えてストレス解消しましょう。

飼い主の行動やペットに対する態度も重要です。飼い主にとって外出がささいな日常のできごとです。しかし、愛犬にとっては大変なストレスかもしれません。外出するときの飼い主の行動と態度次第で、ストレスは大きくも小さくもなります。外出前には、今生の別れのようなドラマチックな演出はせず、穏やさをこころがけましょう。

猫にとっても同じです。猫はあまり鳴かないのでストレスを感じているかわかりにくいけれど、孤独はうつ病、肥満、退屈の原因になります。
愛犬や愛猫の健康と幸せのために、お留守番のときは上の5つのポイントを心がけましょう。